2013年、白老町で観光バスが横転し乗客13人が重軽傷を負った事故では、運転手の男性が過失責任を問われて起訴されましたが、バスの不具合が事故の原因だった可能性があるとしてその後、無罪が確定しました。
男性は、検察の不十分な捜査で起訴され精神的な苦痛を受けたとして、国に760万円余りの賠償を求め、1審の札幌地方裁判所は国に430万円余りの賠償を命じました。
一方、2審の札幌高等裁判所は「男性に過失があるとした検察の判断が合理性を欠くとは言えず、起訴が違法だったとは言えない」として1審の判決を取り消し、男性の訴えを退けました。
これについて男性が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の渡邉惠理子裁判長は、13日までに上告を退ける決定をし、男性の敗訴が確定しました。