両陛下は8日午前10時半すぎ、東京 上野の日本学士院会館に到着されました。
今年度の日本学士院賞の受賞者は10人で、特に優れた業績に贈られる「恩賜賞」には
▽西ヨーロッパ世界が中世に転換した最も重要な時期にあたる王朝の統治の手段を研究した東京大学大学院准教授の菊地重仁さんと
▽「スロー地震」と呼ばれる、断層の両面が滑る速度が通常の地震よりも極端に遅い現象を発見し、地震学の新たな分野の開拓に貢献した東京大学地震研究所教授の小原一成さんが選ばれました。
授賞式では、出席者が両陛下の前に進み出て賞状などを受け取り、両陛下は拍手を送られていました。
式典に続いて、両陛下は菊地さんと小原さんから研究について説明を受け、天皇陛下は菊地さんに「研究のテーマに出会われたきっかけは」などと尋ねられていました。
また、皇后さまは小原さんに「スロー地震」と能登半島地震の関連などについて尋ねられていました。