21日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、「日本で感染力の強いはしかが広まっている」とする記事を掲載し「感染経路が新型コロナウイルスと同じで、感染から2、3日後に39度以上の高熱や発疹などの症状が現れる」などと伝えました。
さらに、その下に掲載された別の記事では「日本では最近、死亡率の高い『悪性伝染病』が急速に拡散している」とも報じています。
これは、手や足のえ死などを引き起こし死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者が日本で増えていることを指しているとみられます。
北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染対策として外国との人の往来を厳しく制限してきた国境管理を、去年の夏から段階的に緩和しています。
そうした中、今月26日には首都ピョンヤンで、2026年のサッカーワールドカップのアジア2次予選として日本代表との試合が行われる予定です。
13年ぶりとなるピョンヤンでの対戦も控えて、医療体制がぜい弱だとされる北朝鮮は、国内で感染が拡大しないか神経をとがらせているとみられます。