営業を再開したのは、双葉町の「双葉郵便局」です。7日朝、記念の式典が開かれ、郵便局や町の関係者などおよそ20人が集まりました。
この中で、双葉町の伊澤史朗 町長は「営業再開で生活環境が改善し、復興が前に進むことを確信しています」とあいさつしました。
式典のあと、午前9時から窓口業務が始まり、早速地元の人たちが郵便物を送ったり、ATMを利用したりしていました。
東京電力福島第一原子力発電所が立地し、原発事故のあと全域に避難指示が出された双葉町では、おととし、一部で避難指示が解除され、住民の帰還が始まりました。
日本郵便によりますと、双葉郵便局は、原発事故前の場所からJR双葉駅近くに移転して営業を再開させたということです。
営業する郵便局が、一つもなかった自治体は全国で双葉町だけでしたが、7日で解消されたということです。
2か月前に町に戻ってきたという80代の女性は「荷物を送りに来ました。これまで金融機関がなかったので、再開が待ち遠しかったです」と話していました。
双葉郵便局の佐々木範雄 局長は「地域のよりどころになれるよう復興に貢献していきたい」と話していました。